ちまたでまことしやかに囁かれる「角瓶はウイスキーではない」という噂。ブログ公開49回目となる今回は、その真相を、ウイスキーの定義や角瓶の歴史・製法を通して解き明かしていきます。
家飲みウイスキーとしても人気の高い角瓶の魅力を再発見し、あなたにぴったりの一杯を見つけてみませんか?
角瓶って本当にウイスキーじゃないの?
「ウイスキーって種類が多くて、どれを選べばいいか分からない…」
「そういえば、角瓶ってウイスキーじゃないって聞いたことあるけど、本当?」
お酒好きなら一度は抱くこんな疑問。今回は、サントリーのロングセラー商品「角瓶」に焦点を当て、その真相に迫っていきます。
巷で噂の真相に迫る!
「角瓶はウイスキーではない」という噂、実は完全に嘘とは言えません。しかし、だからといって「偽物」というわけでもありません。この噂が広まった背景には、ウイスキーの定義が大きく関わっています。
ウイスキーの定義って?
ウイスキーとは、原料となる穀物を糖化・発酵させた後、蒸留して樽で熟成させた蒸留酒のこと。国や地域によって、原料や製法、熟成年数などに関する細かい規定が定められています。
例えば、スコッチウイスキーであれば、スコットランドで製造され、穀芽と水のみを原料とし、オーク樽で3年以上熟成させるなどの厳しい基準をクリアする必要があります。
では、角瓶はどうでしょうか?
角瓶はジャパニーズウイスキー
「ジャパニーズウイスキー」は日本洋酒酒造組合が定める規格があり、原料や製法など厳しい条件をクリアする必要があります。角瓶はこの規格を満たしており、世界に誇るジャパニーズウイスキーの一つと言えるでしょう。
ただし、以前は「ジャパニーズウイスキー」の定義が曖昧だった時代もあり、輸入原酒をブレンドした商品も「ウイスキー」として販売されていました。そのため、「角瓶はウイスキーではない」という誤解が広まってしまった側面もあるようです。
しかし、現在販売されている角瓶は、サントリーの国内蒸留所で製造された原酒のみを使用しており、正真正銘のジャパニーズウイスキーと言えるでしょう。
ジャパンウイスキーの定義
ジャパニーズウイスキーの定義は、2021年2月より日本洋酒酒造組合が定めるようになった基準によります。
それ以前は明確な定義がなく、曖昧な点が多かったため、世界的に「ジャパニーズウイスキー」の価値が揺らぐ事態も起きていました。
そこで、日本洋酒酒造組合は国際的な基準に適合する形で、ジャパニーズウイスキーの定義を明確化し、世界的な信頼回復とさらなる発展を目指しました。
以下は、主な定義の内容です。
1. 原材料
-
原料は、麦芽、穀物及び水のみを使用すること。
-
原材料の産地は日本国内産に限る。
2. 製造
-
日本国内の蒸留所で、糖化、発酵、蒸留及び貯蔵の全ての工程を行うこと。
-
蒸留は、連続式蒸留機又は単式蒸留機で行うこと。
-
アルコール分40度以上で蒸留すること。
3. 熟成
-
原酒を700リットル以下の木製の樽に詰めて、日本国内で3年以上貯蔵すること。
-
樽は、オーク材を主体としたものでなければならない。
4. 瓶詰
-
瓶詰は、日本国内において、アルコール分40度以上で行うこと。
5. 表示
-
上記の1~4の要件を満たす場合に限り、「ジャパニーズウイスキー」と表示できる。
これらの定義により、ジャパニーズウイスキーは、原料から製造、熟成、瓶詰まで、全ての工程が日本国内で行われる、高品質で独自性の高いウイスキーとして、国際的に認められる存在となりました。
ただし、この定義は日本洋酒酒造組合に加盟しているメーカーにのみ適用されます。非加盟のメーカーが製造するウイスキーは、この定義に当てはまらない場合もありますので、注意が必要です。
角瓶の原料や製法と歴史
角瓶の正体とその歴史について詳しく見ていきましょう。角瓶がどのようにして誕生し、長年にわたって愛され続けているのかを解説します。
角瓶の原料と製法
角瓶は、1937年に誕生した国産ウイスキーです。原料には、トウモロコシ、大麦麦芽などが使用され、連続式蒸留機と単式蒸留機を組み合わせた独自の製法で製造されています。
実は、角瓶は「ブレンデッドウイスキー」と呼ばれる種類に分類されます。ブレンデッドウイスキーとは、複数の蒸留所で作られた原酒をブレンド(混合)して作られるウイスキーのこと。
角瓶の場合、サントリーが保有する複数の蒸留所の原酒を絶妙なバランスでブレンドすることで、あの独特の風味を生み出しているのです。
長年愛される理由とは?
角瓶が長年にわたって愛され続けている理由は、その味わいと手頃な価格にあります。
-
バランスの取れたまろやかな味わい: 甘く華やかな香りと、まろやかで飲みやすい味わいが特徴。ハイボールはもちろん、ロックやストレートでも美味しくいただけます。
-
手頃な価格: 品質の高いウイスキーでありながら、比較的手頃な価格で購入できる点も魅力。家計に優しいので、日常的にウイスキーを楽しみたい方にもおすすめです。
家飲みハイボールに最適!角瓶の魅力を徹底解説
角瓶は家飲みハイボールに最適なウイスキーとして知られています。ここでは、角瓶の魅力とおすすめのアレンジ術について詳しく解説します。
コスパ最強!家計に優しいウイスキー
角瓶は、700mlで2000円前後で購入できる、非常にコストパフォーマンスの高いウイスキーです。毎日の晩酌にハイボールを楽しむなら、家計への負担も少なく済みます。
商品名 | 容量 | 価格 |
サントリー 角瓶 | 700ml | 約2,000円 |
サントリー 山崎 | 700ml | 約8,000円 |
白州 | 700ml | 約10,000円 |
※価格は目安です。店舗や時期によって変動します。
角ハイボールだけじゃない!おすすめアレンジ術
角瓶は、ハイボールはもちろん、様々なカクテルのベースとしても活躍します。
-
ジンジャーハイボール: 角瓶にジンジャーエールを加えることで、より爽快な味わいに。
-
角コーラ: コーラで割ることで、甘く飲みやすいカクテルに。
-
角湯割り: お湯で割ることで、角瓶の香りとまろやかさが引き立ちます。
角瓶だけじゃない!家飲みにおすすめのウイスキーをご紹介
角瓶以外にも、家飲みに最適なウイスキーがたくさんあります。ここでは、スーパーやコンビニで手軽に購入できる銘柄や、こだわりの銘柄を紹介します。
スーパー・コンビニで買える!予算2000円台の銘柄
-
ブラックニッカ クリアブレンド: ニッカバーの中でも特に飲みやすいと定評のブレンデッドウイスキー。
-
ホワイトホース ファインオールド: スモーキーフレーバーとまろやかな味わいが特徴のスコッチウイスキー。
角瓶とトリスとブラックニッカの飲み比べをしました
ハイボール、ストレート、水割りのそれぞれで飲み比べています。詳しくは以下の記事をご覧ください。
オールドと角瓶も飲み比べました
同じく、ハイボール、ストレート、水割りのそれぞれで飲み比べています。詳細は以下の記事にまとめています。
こだわりの銘柄でワンランク上の家飲みを
-
グレンフィディック 12年: フルーティーで華やかな香りが特徴のシングルモルトウイスキー。
-
マッカラン 12年: シェリー樽熟成由来の芳醇な香りとコクが楽しめるシングルモルトウイスキー。
まとめ:家飲みウイスキーなら角瓶で決まり!
角瓶は、その手頃な価格と高品質から、家飲みに最適なウイスキーです。噂の真相を解明し、その魅力を徹底解説しました。家飲みをより楽しむために、角瓶を選んでみてはいかがでしょうか。
コメント